鳥なら羽根の色が違ったり、ライオンならタテガミで簡単にオスとメスの区別がつきやすいのですが、タツノオトシゴはすぐには見分けがつきませんよね?
しかし、水族館などではキチンと分けて展示されていたりしますが、タツノオトシゴのオスとメスを見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
オスとメスの特徴の違いは?
まず、タツノオトシゴにはオスのライオンのタテガミなどの様にオス・メスの体に特徴はあるのでしょうか?
色や大きさに差はない
色などで種類は見分ける事が可能ですが、パッと見で区別を見つける事は難しそうです。
個体によって大きさも違いますから「大きい方がオス!」とは断言できません。
実はイクメン!お腹の袋
名古屋の動物園では「イケメン・イクメン」なゴリラが人気になりましたが、タツノオトシゴのオスもイクメンっぷりでは負けていません!
鳥類では「交代で卵を温める鳥がいる」という事は聞いたことがありますが、タツノオトシゴのオスは、自分のお腹の中で卵を孵化させて、しばらく育てます。
お腹の袋なんて、カンガルーみたいですね?
この袋を持っているのはオスだけという事なので、これは見分けのポイントになりそうですね!
タツノオトシゴのオス・メスはここで見分ける!
先にも出ましたが、お腹の袋の有無で見分けがつきそうです!
そして、よく見ると別の部分でも見分ける事が出来るそうなので、その見分けのポイントを紹介します!
お腹のカーブ
オスがお腹に袋を持っているので、オスのお腹(下腹部)のカーブが丸くて緩やかです。
メスには袋がありませんから、お腹(下腹部)のカーブが急で、どちらかというと丸というより「角ばった」お腹をしています。
そして面白い事に、メスの産卵は、オスの袋の入り口に直接卵を産み、お腹の袋の中で受精卵になります。
箱入りならぬ「袋入り」でオスが大切に育てているんですね!
ヒレで見分ける
タツノオトシゴのオスとメスを見分けるポイントのお腹(下腹部)にあるヒレでも見分ける事が可能です!
こちらは、カーブがきつく出ているメスの方が分かりやすいポイントなのですが、しっかりとヒレを確認する事ができます。
オスの場合は丸いお腹と尻尾の付け根が近いために確認がしにくいです。
こちらは水の中を泳ぐタツノオトシゴよりも、海藻などに尻尾でつかまっている子の方が確認しやすいと思います。
まとめ
一見、魚に見えなかったり、カンガルーの様にお腹に袋を持っていたり、オスが子育てをしたりと知れば知るほど不思議で魅力的なタツノオトシゴ。
水族館やショップなどで見かけた時は、じっくり観察してみてくださいね!